餅は、唾液の分泌量が減って、嚥下力も低下しているお年寄りにとって危険な食物です。1億人が食べた際7.6人の窒息死が起こり、蒟蒻ぜりー(0.33人)の死亡率をはるかに上回っています。しかし蒟蒻ぜりーのような規制が行われないのは、伝統食である餅が窒息リスクのある危険な食べ物であることは常識として広く周知されており、餅による窒息事故は消費者の自己責任であると捉えられているからです。餅は小さく少量にわけ、口の中を十分に湿らせていただきましょう。

お隣さんの庭の名残の柿にヒヨドリが今年も来ています。ムクドリに比べ、スリムな体型で、飛ぶときは数回羽ばたくと翼をたたんで滑空するパターンを繰り返して飛ぶため、飛ぶ軌道を横から見ると波型になっており、ヒヨドリに間違いなさそうです。逆光で画像では確認できませんが、飛び立った際、ムクドリにはない頬の褐色の部分も確認できました。鳴き声は「ヒーヨ!ヒーヨ!」と聞こえるためこの名前がついたと言われていています。今年も残すところ数日になりました。

庭の蝋梅が咲き始めました。窓を締めていても屋内まで馥郁とした香りが漂ってきます。香りや匂いは不思議な物ですね。匂いの評価対象として拡散性と持続性がありますが、質的評価については完全にヒトの官能によるものです。ソムリエがワインの香りを表現する際、「いちごジャム、バラのドライフラワー、なめし革の香りそれにコケの香りと僅かにジビエ(野獣臭)・・」など仏人に普遍的な匂いを羅列することで、香りを客観的に表現しようとしている努力がわかります。

春野菜の天ぷら具材から逃れて病院の花壇で生き延びたフキのとう。まもなく冬枯れになる株の根元には、幾重もの硬い苞に包まれ、寒さに耐えるようにフキの蕾が早くも顔をのぞかせていました。融け始めた日溜りの雪面に春を待ちわびるように芽をだすフキのとう。もっとも、ここ甲子園では積雪は殆ど望むべくもありませんね。冬将軍が次第にに勢力をためていますが、「冬来たりなば、春遠からじ」の言葉を反芻しつつ、ほろ苦いフキのとうのてんぷらを楽しみに越冬です。

実家の庭の柚子が色づき始めました。小形で比較的早熟性のハナユズです。ユズは成長が遅いことでも知られ、「桃、栗3年 柿8年・・・ユズの大馬鹿18年」などと言われてきました。このように、種から育てる実生栽培では結実まで10数年かかってしまうため、カラタチに接木することにより数年で収穫可能になるそうです。果実の表皮は薬味に欠かせませんし、正月おせち料理の柚子釜にちょうど良いサイズですね。しかし、はや、おせち料理のことを考える季節になりました。

柘榴(ザクロ)の実がはじける季節になりました。ザクロと言えば左手で子供を抱き、右手には吉祥果(ザクロ)を持つ鬼子母神像を思い出しますね。鬼子母神が他人の子を次々とさらって食べてしまうのを止めさせるためにお釈迦様が人肉の味がするとされるザクロを代わりに与えたということです。おどろおどろしい話ですね。女性ホルモン様物質が種子油に含まれることから更年期障害や若返りに効果が期待できると一時メディアをにぎわしましたがその効果は如何なものか。

小春日和の昼休み、武庫川河川敷のコスモスを見に出かけました。抜けるような青空を背景に、コスモス(秋桜)が見事でした。コスモスは花の色により花言葉が違います。白いコスモスは「乙女の純潔」、赤は「乙女の愛情」です。そして園芸品種で品種改良で人間が作り出した黄色いコスモスの花言葉はその素性とはうらはらに「野生の美」だそうです。深い紫色、ちょっと見た感じが黒いコスモスがあるのをご存知ですか?この黒いコスモスの花言葉は・・・「恋の終わり」。

病院玄関脇のホップに蕾がつき始めました。雌花にはビールの苦味のもとになる樹脂や、香りの成分の精油が多く含まれていますが、雄株につく雄花には利用価値がありません。この成分がビールの苦味と爽快な香りを生み、ビールの泡持ちを良くしてくれます。また、余分なタンパク質を沈殿させ、ビールの濁りを取り除く作用もあります。ところで画像で見るホップの蕾はかなり大きい・・・これは雄花?ホップをきかせた安田ブランドの地びぃるは、ほろ苦い夢に終わったか。

甲子園大橋から夕日に照らされた巨大な「かなとこ雲」が見られました。左端の成長しきった巨大な積乱雲の最上層部は平坦になり、金属加工に使う「かなとこ」のような形になっています。積乱雲の上昇気流は成層圏には入り込むことができません。でも下からは次々と水蒸気が供給されてくるため、行き場を失った水蒸気は成層圏の下で横に広がるしかなく、このような形になるのだそうです。甲子園球場の高校野球も2日目を迎え、お盆を前に連日暑い日が続きます。

ホオズキは「鬼灯」と書きますが、中国語で小さな赤い提灯を意味します。日本では、お盆にホオズキを死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚に飾りますね。ホオズキの根には子宮の収縮作用を示すヒストニンという物質が含まれているため、妊娠中の女性はご注意。ところで今、ホオズキを鳴らせる子供はいるのでしょうか?
 指先でよく揉み、柔らかくしてヘタの部分から中身を注意深く抜き、口に含んでギュッと鳴らすんだよ鬼灯の種ぬき婆に教えられ

近頃、市販されている梅干しは、減塩タイプが多く、何だか物足りませんね。減塩梅干は、塩分が少なくなることで保存性は下がります。正統派梅干しの現存する最古のものは、天正4年(1576年)に漬け込まれたものが良好な状態で保存されているそうです。430年前の梅干し!驚異ですね。入梅の頃ゲットした見事な完熟南高梅3Lサイズを塩漬けし、赤シソの葉で色香を移しました。梅雨明けの晴天の日を選んで3日間、お天道さまの力を借りてパワーを注入開始しました。

昨年もUpした甲子園駅近くの公園で撮影したクスノキ。初夏の陽光が勢いのある若葉の隙間から差し込み美しいですね。木漏れ日、美しい日本語の表現です。元気になりそうな画像ですのでアップしました。雨上がりの靄(もや)を木漏れ日が斜めに差し込んでいますが、光の波長程度以上の大きさの球形の靄の水蒸気粒子により、光の散乱が起きて光の道筋が可視化される・・・Mie散乱と呼ばれています。光と影・・フェルメールの絵画を見てるみたいな感覚を覚えました。

春先までひっそりしていた睡蓮鉢に姫睡蓮の小さな新芽が一斉に芽吹きました。日本には温帯性睡蓮の原種ヒツジグサ(未草)の1種類のみが自生しています。白い花を午後、つまり「未の刻」あたりに咲かせることからその名が付けられました。そんなことを知る由もないメダカは鉢の中でスイスイ泳いでいると可愛くもあり、ひっそりと咲く睡蓮の静とメダカの動がとてもよいコントラストで見る者を癒してくれます。この限られた空間でも少しずつ個体数が増えています。

昨年末、強く剪定されたにもかかわらず、庭のカリン(花梨)がたくさん花をつけました。晩秋に芳香を漂わす力強い果実を実らせるのとはうらはらに、その花は華奢で弱々しささえ感じます。ゴロ合わせで「金は貸すが借りない」の縁起をかつぎ、庭の表にカリンを植え、裏庭にカシノキを植えると商売繁盛まちがいなしだそうですよ。また幹の材質は緻密で、磨き上げて茶室の床柱にも使われます。果実はタンスに忍ばせてその芳香を着物へ「移し香」をしたとの優雅な話も。

フキは葉柄を食用にしていますが、早春に芽吹く花茎、フキノトウも春一番の香りとほろ苦さを愛でて食用にされます。フキは雌雄異株の植物でその花茎であるフキノトウにも雌雄があります。雌の方は花が終わると茎が高く伸びて、いわゆる「トウが立つ」状態になり、やがて白い綿毛のある種子は風で飛ばされるようになります。雄の方はあまり伸長せず、用が済むとそのまましぼんでしまいます。交尾後、雌に食べられるカマキリほどではないけれど、ちょっと物悲しい。

古代ギリシャの哲人たちが瞑想した学林の樹プラタナス。医聖ピポクラテスも木陰で弟子達に医学を説きました。日本赤十字社の100周年を祝して、ギリシャ赤十字社から記念樹として「ピポクラテスの木」が寄贈されました。ピポクラテスの故郷、コス島の中心広場にある大きなスズカケノキから採られた若木と種子が送られ、全国の医療施設に分与されたということです。そういえば大病院の前庭などでよく見かけますね。震災以来、1年ぶりに訪れた横浜赤レンガ倉庫前広場にて。

南天の実が色づいてきました。でも、実がまばらですね。南天の花粉を媒介するのはハエで、都市部ではそのハエが少なくなったことが結実率の低下を招いている一因とも考えられています。ところで南天は「難を転じる」ことから、家の方位の裏鬼門(南西)に植えられることが多いようです。また厠(トイレ)の脇に目隠しとしても植えられてきました。厠近くのハエがふんだんに花粉を媒介することにより南天の結実率があがることに昔の人はきっと気づいていたのでしょう。

宮津への釣行、天橋立に立ち寄りました。股のぞきすると龍が天に駆け上るように見えるとの伝承(飛龍観)があります。股のぞきは自分の股の間から顔を出し、逆さまにものを見る日本の民俗風習です。上下左右が逆転する状況は、妖怪や幽霊を見極められるとか、未来が見えるとも考えられてきました。長崎県では股の間から船を見ると、その船が幽霊船かどうかが判別できるとされ、青森県、東北では幼児が股のぞきをすると、次の子どもが生まれる前兆と考えられています。

空家の庭にたわわに花をつけたセイタカアワダチソウ。北米原産で明治時代に観賞用として導入されました。ミツバチの蜜源植物としてすぐれているため、戦後養蜂業者が積極的に種子を散布し、全国に広がって隆盛を遂げました。花粉アレルギーの元凶と濡れ衣を着せられ、嫌われる植物の代表になってしまいましたが、蜜源植物であることからわかるように、虫媒花であり花粉を風に乗せてばらまく植物(風媒花)ではありません。この画像にもミツバチが写っています。

甲子園浜から見た夕日に染まるひつじ雲。空が高くなりましたね。「男心と秋の空」?「女心と秋の空」?しばしば取りざたされますが、古くは「男」だそうで、江戸時代、既婚女性の浮気は打ち首でしたが、既婚男性の浮気には寛大だったこともあり、移り気なのはもっぱら男性だったわけです。女性の地位が向上し、恋愛の価値観も変わります。西洋文化の影響で女性が素直に意思表示できるようになったこともあり、その頃から「女」とも言われるようになったようです。

良い気候になりました。片道15分のウォーキング通勤を始めました。自転車で通り過ぎていた町並みも、徒歩だと様々な発見がありますね。金木犀の香りが漂ってきました。見上げると雨に洗われた角質のつややかな葉と開花したばかりのおびただしい花。中国の南部原産で、中国では一般には桂花の名で呼ばれますが、和名の桂(カツラ)は全くの別物。雌雄異株ですが、日本では雄株しか入っていないので結実しません。香りと桂花茶に関する薀蓄は談話室をご覧ください。

2か月前に開花した蓮に花托ができました。蓮の花托は台(うてな)と呼ばれ、仏・菩薩あるいは、極楽浄土に往生したものが座るとされていますが、「九品蓮台」と言われる通り、上から、上品(じょうぼん)、中品、下品(げぼん)の3つに分かれていて、各品がさらに、上生(じょうしょう)、中生、下生(げしょう)の3つに分かれています。つまり、最高位の上品上生から最下位の下品下生までの3×3の九品となります。往生しても階級制があるとは極楽も甘くないですね。

8月5日、沖縄付近をゆっくり北上中の台風9号の影響で午前中は北寄りの風7~8mとウィンドサーフィンに最適のコンディション。と​ころが昼過ぎの雨上がりと同時に無風状態になりました。海面は油を流したような鏡面。ウィンドサーフィンは断念し、流行りのスタンディングパドルボードに挑戦してみました。往復3Kmほどの香枦園までパドリングで海上のん​びりお散歩・・・甘くありませんでした。体ガタガ​タ。プロショップSpookyのスタッフの皆さん、お付き合い謝謝!

友達に和歌山の湯浅まで夜釣りに連れて行ってもらいました。狙いはタチウオ。出航は午後5時でポイントに到着後、用意しているうちに落日となりました。太平洋の水平線にゆっくりと形を歪めながら沈む大きな太陽。どこかしら懐かしい感じで呆然と眺めていました。釣果は比較的大きなタチウオと60cmぐらいのシイラが各1尾、およびサバが2尾とやや寂しいものでした。夕日に向かって叫びたい方のために談話室に動画をUpLinkIconしましたが、船に弱い方は船酔いにご注意。

なでしこJAPANが優勝を決めた朝、これを祝うかのようにハスが開花しました。朝5時頃から蕾の先がほころび始め、7時にはこのように見頃となりました。ハッカのような清涼感のある神秘的な香りを漂わせています。ベトナムではハス花の雄しべを茶葉に混ぜてこの香りを移したハス茶が有名です。ベトナム王宮に伝わる伝統の味と香りというふれこみに興味を持ち、入手して試飲してみましたが、あまりに香りが強く、あえなく降参。やはり南国の現地で飲むのが宜しいようで。

実生で樹齢3年のネムノキに初花が咲きました。暗くなると葉はこんな風に両側からピタリと合わさり、まるで眠った​ような姿になるのが名前の由来です。午前中、粒状のつぼみには気付いていまし​たが、半日でピンクッションのようになりました。針状の上半分はピンク色で先端には花粉を含む葯を付けています。花びらではなく雄しべだったんですね。万葉の時代から「合歓の木」として詠まれています。蒸し暑い夜、漆黒の闇を背景に神秘的な花にしばし見とれていました。

この夏、関西電力も15%の節電を求めています。根拠が示されていない数字ですが、震災との関連性は別として、貴重なエネルギーを無駄使いする必要はなく、節電には協力。待合室の窓にゴーヤのグリーンカーテンを栽培することにしました。朝の日差しを防いでくれる高さまであっという間に成長し、雌花のもとに既にミニゴーヤが。ホームセンターの園芸コーナーではゴーヤの苗が飛ぶように売れていました。ウリ科植物の例にもれず、品種がたくさんあるのですね。

横浜中華街には現在、10基の牌楼(門)が建っており、中でも有名な善隣門。初代の門は1955年に完成し、当時は「牌楼門」と呼ばれていました。この牌楼が建つまで「南京町」と呼ばれていましたが、中央の看板に「中華街」と書かれ、以来「中華街」と呼ばれるようになったそうです。現在の姿にリニューアルしたのは1989年。看板に、隣国や隣家と仲良くするという「親仁善隣」という言葉を掲げ、名称も「善隣門」に改められました。中華の美味しい画像は談話室過去ログに。LinkIcon

甥の結婚式で横浜に出かけました。前日の夕刻、中華街大通りを逍遥していると、甘栗や肉まんの匂いに混じって、なにやら甘い官能的な匂いが漂ってきました。見上げると街路樹の栴檀(センダン)が薄紫色の花をつけていました。才知のすぐれた人は、幼少期から、すでに並外れた素質を表すたとえとして「栴檀は双葉より芳し」といわれますが、ことわざ中の栴檀は香木の白檀(ビャクダン)をさしており、この栴檀は花以外殆ど香りがありません。栴檀の双葉は香らない。

誕生日が近づき、運転免許証の書き換えに行ってきました。初めてのゴールドカード! 交付を受けた帰り道、県警本部の脇にある兵庫県公館に立ち寄ってみました。ルネサンス様式の建物は建築家山口半六によって設計され、明治35年に4代目の県本庁舎として建設されました。戦災により外壁を残して焼失しましたが、戦後2度の修復を受け、迎賓館と県政資料館を兼ねた兵庫県公館として整備されました。内装も明治の面影を色濃く残しています。談話室の画像LinkIconもご覧ください。

すでに葉桜になった西畑公園、楠の若葉が眩しい季節になりました。楠の葉は新旧交代の時期で道には役目を終えた落ち葉が吹き溜まっていますが、見上げると黒い幹と柔らかい薄緑色の葉のコントラストが見事です。 落ち葉を両手で揉むと、ツ~ンと樟脳(カンフル)の匂いがします。カンフルにビタミンを加えたビタカンファーは戦争直後、末期患者に強心剤として投与されていたため、「駄目になりかけた物事を復活させるための手段」をカンフル剤と呼ぶようになりました。

甲子園駅わきの西畑公園、背景の青空と桜、あまりにも月並みな組み合わせですが、満開の桜に、思わず携帯のカメラを向けてしまいました。「散る桜、残る桜も散る桜」・・・人は誰でも、おくりびとになり、おくられびとになるという良寛さまの辞世の句。ところで良寛さんの辞世の句にはこれ以外に「裏を見せ 表を見せて 散るもみぢ」と「形見とて 何か残さむ 春は花 山ほととぎす 秋はもみぢ葉」が知られています。死に際にいったいいくつの句を残したのか?

東日本を激震が襲ったその日、横浜で開催中の学会に出席していました。携帯は繋がりにくく、余震が続く長い夜がようやく明けたので、赤レンガ倉庫に行ってみました。築100年を迎える新港埠頭保税倉庫。朝6時過ぎでしたが、みなさん震災の報道に釘づけなのでしょうか、人影はまったく見当たらず、古色蒼然として威容をほこる2号棟にちょうど端から朝日が当たり始めていました。新埠頭から朝日に向かって一人でも多くの命が救われますよう、祈らずにはいられませんでした。

春色さがしに淡路島に出かけました。淡路島の最高峰である諭鶴羽山の山麓が海に落ち込む急斜面に野生の水仙が咲き誇る黒岩水仙郷。今から約180年前に付近の漁民が海岸に漂着した球根を山に植えたのが徐々に繁殖したとのことです。馥郁とした香を放つ一重咲きのニホンスイセンの群生を海から斜面を舐めるように吹き上がる風が香りを運んできます。敷地内に植えられた野梅もちょうど満開で、あたりはウメとスイセンの香りでむせ返るような「かほりの競演」でした。

正月休みに病院のスタッフ犬(十兵衛と零子)を連れて、冬の甲子園浜に出かけました。ウィンドサーファーの数はにぎわう夏とは比べようもありませんが、この時期にはめずらしい南西の風でプレーニングを楽しんでいました。いずれのカモメも風上の南西を向き、驚くほど長い時間ホバリングをしていました。対岸に高速5号線をのぞみ、内海の甲子園浜は鈍色・・・にびいろは喪や出家をあらわす古語です。明るい春が待ち遠しいですが、本格的な寒さはこれからですね。

お隣りの庭の柿の木にヒヨドリ飛来。餌が少なくなるこの時期、名残の柿を食べに日参しています。柿の実を収穫する時は一つだけ残すものだと言われています。来年もたくさん実をつけるようにという、呪いとも、小鳥の分にとってあるのだとも言いますし、一説には旅人のためにとも残すとも。いずれにせよ、過ぎし日、日本人が物質的には貧しくても持っていたゆとりある心配りが感じられます。まもなく訪れる初雪を帽子にかぶった名残の柿もなかなか風情がありますね。

異常な猛暑は9月に入っても衰える気配を見せません。神戸方面の西の空に巨大な積乱雲がみられました。都市部では車やエアコンの室外機から出る排熱が、狭い地域で集中して発生することで急激な上昇気流を引き起こし、その上空で積乱雲の発達につながります。ゲリラ豪雨の原因です。神戸市街地のヒートアイランドによる上昇気流が六甲山系をつたってかけ上り積乱雲を作ったのでしょうか。セミの声は聞こえなくなって久しいですが、秋の虫の音はまだ聞こえてきませんね。

この顕微鏡写真は犬の耳垢を染色した標本です。紺色に染まっている楕円形ないしひょうたん型のものはマラセチアと呼ばれる真菌類(カビ)に属する酵母菌です。皮膚や耳道に常在していますが、急速に増殖すると赤黒い耳垢が多量に出てきます。皮膚で増殖すると皮膚は赤くなり、ベタつきがヒドくなり、さらに脂くさい体臭も強くなります。シャンプーをしても翌日には臭い出します。市販のシャンプーを用いても決して改善しません。ご相談ください。

春の日差しに誘われて甲山森林公園に出かけてきました。公園の入り口付近にヤブツバキが咲き始めています。この時期は花を訪れる虫が少なく、花粉の媒介は主にメジロなどの小鳥が行うそうです。森ではヤブツバキの花粉で顔が真っ黄色になっている小鳥を見かけます。光沢のある深緑の葉に素朴な赤い花がよく映えていました。患者さんのフ○モ○さんにいただいた鉢植えのヤブツバキの苗も病院の入り口で咲き始めました。談話室をご覧くださいLinkIcon。春が待ち遠しいですね。