冬の味覚の王者、ズワイガニの甲羅に付着している黒い粒々は何だかご存知ですか?ヒルの一種、カニビルの卵です。俗に、この粒々がたくさんついているカニは身がギッシリ詰まった美味しいカニだと言われます。カニは脱皮しながら大きくなりますが、脱皮前には、新しい甲羅を作るため栄養を使いカニ身はやせ細ります。カニビルの卵が多く付いているということは、「脱皮してから時間が経過して再び身が充実きているハズだ」と考えられるからです。真偽のほどは未確認

東アジア原産のミョウガ。大陸からショウガとともに持ち込まれた際、香りの強いほうを「兄香(せのか)」、弱いほうを「妹香(めのか)」と呼んだことから、のちにショウガ・ミョウガに転訛したとのこと。目に見えない神仏の加護を「冥加」といいますが、ミョウガという音が通じることから邪気を払う草花としても有名で、ゲンを担いで家紋にモチーフとして抱き茗荷、入れ違い茗荷など40種近くも取り入れられています。病院の花壇で毎週収穫。甘酢漬け・・・最高!

万葉集に詠まれるなど歴史からみても、松茸への日本人の愛着は他のキノコの追随を許しません。愛着というか殆ど憧憬に近いですね。「日本人の松茸への愛はすでに遺伝子に刻まれている」とも言われる所以です。しかし日本人がこれだけ珍重する松茸の香りの成分であるケイ皮酸の香りを欧米人が嗅ぐと、「軍人の靴下の臭い」「数ヶ月も風呂に入っていない不潔な人の臭い」などとさんざんです。「外国産の松茸も殆ど日本向けに輸出され、現地での消費は皆無と聞きます。

ジャスミン(茉莉花:マツリカ)の花が真っ盛りです。ジャスミンの語源はペルシャ語の「ヤースミーン(神からの贈り物)」。古代ペルシャ人もこの香りを神様からの贈り物として愛でていたようです。中国江蘇省宜興市の特産品である紫砂茶壷(チャフウ)でいれた鉄観音。半開きのジャスミンの蕾を放り込んだら、素晴らしい香りが鼻をくすぐります。香り成分のcis-ジャスモンは、工業的生産法が確立されておらず、天然の花から抽出し精製するしか方法がないそうです。

コノシロは日本人になじみのふかい魚であり、言い伝えが多いですね。大漁に獲れたために下魚扱いされ、「飯の代わりにする魚」の意から「飯代魚(このしろ)」と呼ばれるようになったとか。「シンコ、コハダ、ナカズミ、コノシロ」と名を変える出世魚です。面白いことに、若いシンコが一番値が張ります。出世していくにつれ値打ちが下がる魚というのも、何だか悲しいですね。トロは仕入時に味が決まっていますが、シンコは板さんの包丁さばきと〆方が勝負どころです。

夏の盛りから咲きだしたサギソウ。白鷺がまさに舞い上がろうとする様な形をして、いかにも涼しげです。サギソウには、深い谷をはさんだ山向こうとこちらの男女が逢瀬を求めて川に落ち、サギソウになったという美濃地方に伝わる悲恋の伝説や、謀殺されそうになった常磐姫が父親に助けを求めた文をシラサギに託したものの、弓で射落とされ、落ちた場所から生えたのがサギソウという悲話(武蔵野伝説)があります。「鷺草のおくれ咲きしも翔(か)けそろふ」水原秋櫻子。

土用とは春夏秋冬の各季節の終わりの18~19日の期間で、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の日の前の18日~19日間です。一方、365日が干支の順番に当てられており、12日に1回の割合で、丑の日が廻ってきます。土用の期間が18日~19日あるので、土用の入りの日の干支によって、「土用の丑の日」が2回ということもあるわけです。土用の丑の日が2回ある時は、最初の丑の日を「一の丑」2回目の丑の日を「二の丑」といいます。「酉の市」の「二の酉」と同じですね。。

十兵衛、零子の毎朝の散歩道、枝川沿いの遊歩道にハナスオウが満開です。一般にスオウ(蘇芳)と呼ばれ、花の色は確かに、平安時代に貴族が好んだやんごとなき蘇芳色ですが、染料である蘇芳は実は全く別の植物から得られます。つまり蘇芳色の花が咲くからハナスオウと名付けられただけだったんですね。キリストを裏切った12番目の使徒ユダがハナスオウで首を吊ったという伝説から西欧では「ユダの木」とも呼ばれていますが、これは地中海原産の大型のハナスオウです。

放ったらかしにしていたクリスマスローズ、たくさん蕾を付けてくれてなんだか申し訳ない。今年は肥料も水も欠かさないようにいたします。咲き始める2月頃から化学肥料を与えるようで、ここらへんが春咲きの草花と違うところでしょうか。待合室の特等席に飾りました。うつむき加減に開花するので下から見上げるアングルでパシャリ。でっその花言葉は、私の心を慰めて・私を安心させて までは良いとして・中傷誹謗・悪評・スキャンダル・発狂・・げげっ何じゃこりゃ!

冷たい朝ですね。病院犬の十兵衛、零子の散歩中に見かけた霜柱。何年ぶりでしょうか。都市部では霜柱が立つむき出しの土がなくなってしまいましたからね。地中の温度が0℃以上で地表の温度が0℃以下のときに、 地中の水分が毛細管現象によって地表にしみ出し、柱状に凍結したものです。関東ローム層の土は水分を含みやすいため、霜柱が立ちやすいそうです。一方、阪神間の平地は六甲山系を形成する花崗岩が風化した砂地が大部分です。なのでほとんど霜柱ができません。

セリ、ナズナ、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ・・・今年もいただきました七草粥。特に香りのないスズナ、スズシロ以外は個別に食べることがないので、どの若草がぷ~んと香るのか。やはり芹でしょうね。わが国では平安時代に天皇が神に供えて無病息災を祈念した年中行事として始まったそうで、唐土から飛来して疫病、禍を招く鬼車鳥という妖怪を追いやるのだそうです。しかしこのやんごとなきお味は些か頼りなく、それほどのパワーがあるとは思えないのは私だけ?

お正月3日、買い物に出かけたついでに腹ごなしを兼ねたウォーキング。甲子園浜まで足をのばしました。ポカポカ陽気でしたが、さすがに浜辺の風は冷たく、頬を打ちます。波打ち際では屋内のゲームに飽きたのでしょうか?子供らが歓声をあげていました。海に突き出た橋脚は、戦前ここにあった甲子園水族館の残骸です。厳冬の凄みをたたえた海面に弱々しい冬の入日が反射して美しい。子供らが歓声を上げている空間だけが何故だか色付きで暖かい感じがしました。

クリスマスカラーは赤と緑ですね。キリスト教では赤は重要な意味をもっています。キリストの流した「贖罪の血」を表し、祭礼の際に枢機卿の法衣として用いられ、白に続いて神聖な色とされています。そしてこの法衣の色は「カーディナル(枢機卿の意)レッド」と呼ばれています。一方、緑はクリスマスに飾られる、モミの木とヒイラギに由来し、これらは常緑樹として一年中色を変ないエバーグリーンの植物で強い生命力から希望の木とされ、永遠の命を象徴しています。

ススキそろそろ終わりに近づいてきました。ススキの種子が風に飛ばされたあとに残るのが枯れ尾花です。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」・・・芭蕉の俳句というのはどうも根拠がなく、横井也有の句集「鶉衣(うずらごろも)」にある「化物の正体見たり枯れ尾花」が出典との説が有力だそうです。”化物”の部分が一般に流布するうちに”幽霊”にすり替わってしまったので意味あもっていますしょう。そういえば幽霊の方が枯れ尾花のイメージに合っていますね。

秋雨前線の居座りで雨が続いています。天候不順だった今年の朝顔はいつも雨に打たれていたような気がしますね。雨粒を受けた朝顔は凜と幽の字を重ねた趣があります。わずか数時間のはかない花命なので、余計にそう感じるのかもしれません。つくば市の農研機構花き研究所が、朝顔の老化にかかわる遺伝子を見つけ、これを抑制すると、翌朝まで24時間も開花時間が延長したとのこと。桜や牡丹の散り際の潔さ、朝顔のはかなさを愛でる日本人としてはチョト残念?

夏至から数えて11日目を半夏生と呼び、古くからこの日の空模様でその年のイネの出来具合を占う農家にとって大事な節目の日とされてきました。この頃咲くのがハンゲショウ(カタシログサ)で葉の一部を残してペンキを塗ったように白く変化する様子から「半化粧」とも呼ばれています。虫媒花なのに花が地味なのでせめて葉っぱで目立ち、虫を誘引しようとする涙ぐましい努力は評価すべきですね。実家の庭の半夏生、今年の発色は見事で梅雨空を背景に化粧映えしています。

アヤメ(菖蒲)の花が盛りを迎えています。いずれ菖蒲か かきつばた・・・どれも美しく優劣つけがたい。選択に迷うという意味です。源頼政が鵺(ぬえ)を退治して菖蒲前(あやめのまえ)という美女を賜るにあたり、美女12名の中から菖蒲前を選ぶよう命ぜられました。その時に詠んだ歌「五月雨に沢辺のまこも水たえていずれあやめと引きぞわづらふ」にちなむとか。アヤメの名前の由来は花弁の付け根にある網目状の模様を文目あるいは綾目と呼ばれたことに由来します。

病院犬の十兵衛と零子の散歩先、枝川遊歩道に自生する野蒜(ノビル)。ユリ科ネギ属の植物です。生の葱のようにヒリヒリと辛いところから、「ひる」の名が付いたというのはどうも眉唾もの・・・。ニンニクの古名を蒜(ひる)といい、野生する蒜(ひる)という意味から、ノビルになったとされるのが正解でしょう。地下に小さなラッキョウほどの鱗茎(球根)をつくり、玉葱に似た強烈な香りと辛味があります。ホタルイカを添えて酢味噌でぬたにしていただきました。

桜の頃になるとツクシが顔を出しますね。その形状から土筆と当て字を与えられていますが、この植物名はツクシではなくスギナです。スギナの地下茎から伸びあがったツクシはスギナとは異なり葉緑素を持たず光合成もしません。胞子を放つとそのまま立ち枯れてしまいます。子供の頃、春光の中で友達と土筆を探し回っている時の幸せな感覚、土筆の味を想像しながら母親と新聞を広げてはかまを取っている時の幸せな感覚。何十年も心の中に留まっているものですね。

平安時代の京の都、貴族の子女の雅びな「遊びごと」として行われていた雛遊びですが、その後、紙で作った人形を川に流す「流し雛」が行われるようになり、雛人形は「穢れ払い」として祀られる様になったようです。江戸時代になり節物の「節句の儀式」と結びつき、全国に広まり、雛人形が各家庭で飾られるようになりました。
今年も立ち雛を飾りました。が、例年と比べて、少しおセンチな気分で眺めています。今年はもうしばらく飾っておくことにしましょう。

お正月を待っていたかのようにベトナム椿(ハイドゥン)が開花しました。ベトナムではテト(旧正月)を祝う花とされており、ベトナム最後のグエン王朝が王家の花に指定し、持ち出しを厳しく禁止していましたが、今では日本国内でも比較的容易に入手できるようになりました。先端が少し内側にカールしており、肉厚でボリューム感の有る花弁が特徴で、触らずとも伝わってくるボリューム感は、まるで造形品のようにさえ見えます。そう! 正月に頂いた京和菓子みたいです。

ヒガンバナが満開ですね。墓地などでよく見かける彼岸花はその植物体全体にアルカロイドを含む有毒植物です。別名の曼珠沙華は、法華経などの仏典に由来し、"天上の花"という意味ですが、実際は逆に忌み嫌う異名が多く、死人花(しにびとばな)、地獄花、幽霊花、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)など様々です。さらに花の形が燃え盛る炎のように見えることから、家に持ち帰ると火事になるなどさんざんな迷信もあり、少しお気の毒。

ここ数日、急に空が高くなりました。夕焼けに染まる西の空、一握のちぎれ雲がより高層にある雲の下面に長い影を投影しています。雲の切れ間あるいは端から光が漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象は薄明光線または光芒、俗に「天使のはしご」と呼ばれて、非日常的な雰囲気あるいは神々しさを感じさせるためか宗教画にしばしば用いられてきました。この写真はその逆で暗い影を投影しており、反薄明光線、俗に「裏御光」と呼ばれているようです。

北宋の儒学者、周茂叔の述べた『愛蓮説』の一節に 「蓮は泥より出でて泥に染まらず」とあるように葉の表面についた水は表面張力によって水銀のように丸まって水滴となり、泥やその他の異物を絡め取りながら転がり落ちます。この強い撥水性は葉の表面の微細な突起構造によるもので、ロータス(蓮)効果として知られています。ナノテクノロジーの分野では、塗料、屋根材、布などの表面でロータス効果を再現し、超撥水性を実現しています。台風4号の置き土産の雨粒です。

犬の散歩中に見かけた綿毛の穂をつけたチガヤの群生。葉や茎には、スコポリン、クロロゲン酸などの物質を含み、これらの物質が他の植物の生長を抑制する、いわゆるアレロパシーを示します。他の植物を排除して群生できるゆえんです。また、この植物はサトウキビとも近縁で、植物体にショ糖を蓄える性質を持っています。若い穂は、噛むと甘く、子供がおやつ代わりに噛んでいたようで、万葉集にも穂を噛む記述があります。更なるウンチクは最新の日記をご覧くださいLinkIcon

今年初めての夏日となった五月晴れの日、丹波屈指の古刹、九尺藤で有名な天台宗白毫寺を訪れました。見頃が過ぎているのではないかと気掛りでしたが、むしろ人出が少なく120mにも及ぶ藤棚をゆっくり楽しむことができました。日舞の藤娘、源氏物語の藤壷など、藤の花は日本文化の主役としてさまざまな場面に顔を出します。古事記、万葉集、枕草子、徒然草など古典に何度も登場するためか、藤の花を見ると いにしえへ世界に誘われるような気がしますね。

仏教遺跡で有名なミャンマーの古都バガンに行ってきました。イラワジ川左岸の広大な土地に残る2000以上のパゴダと寺院の遺跡が有名で、アンコールワット、ポロブドゥールと共に世界三大仏教遺跡とされています。残念ながら元来の建築様式を無視したずさんな修復を行ったため、バガン遺跡群をユネスコの世界遺産として登録しようとする試みは失敗に終わりました。しかしそんなこととは裏腹に夕日を背景に浮かび上がったパゴダ群のシルエットは圧巻でした。

朝、病院犬の十兵衛と零子を連れてお決まりの枝川沿いの遊歩道を散歩中、ふと感じました・・あれ?ひょっとして春?春光を浴びて、向こうの川岸の護岸壁に長い影が落ちていました。2月中旬からは日照時間はそれほで変わらないものの、光の持つ熱量が飛躍的に増えていくのだそうです。 気温は低いですが光の量と体で感じる熱量の増加を肌で感じます。春はもうそこまで来ているようですね。

菜の花畑に入日薄れ・・大正3年に登場して以来、現在も歌い続けられている「朧月夜」。歌詩は1番2番とも脚韻が踏まれています。さらに初めの2行に視覚的描写を置き、第3行で聴覚に言及し、最後の1行で締める起承転結の手法でまとめています。菜の花は身近な草花でこの季節を表す様々な言葉に取り入れられています。菜種梅雨、菜種月(おぼろ月)、炒り玉子を菜の花にみたてた「菜種あえ」など。でもそのものを辛子醤油で食べる菜の花のお浸しがやはり最高ですね。

餅は、唾液の分泌量が減って、嚥下力も低下しているお年寄りにとって危険な食物です。1億人が食べた際7.6人の窒息死が起こり、蒟蒻ぜりー(0.33人)の死亡率をはるかに上回っています。しかし蒟蒻ぜりーのような規制が行われないのは、伝統食である餅が窒息リスクのある危険な食べ物であることは常識として広く周知されており、餅による窒息事故は消費者の自己責任であると捉えられているからです。餅は小さく少量にわけ、口の中を十分に湿らせていただきましょう。

お隣さんの庭の名残の柿にヒヨドリが今年も来ています。ムクドリに比べ、スリムな体型で、飛ぶときは数回羽ばたくと翼をたたんで滑空するパターンを繰り返して飛ぶため、飛ぶ軌道を横から見ると波型になっており、ヒヨドリに間違いなさそうです。逆光で画像では確認できませんが、飛び立った際、ムクドリにはない頬の褐色の部分も確認できました。鳴き声は「ヒーヨ!ヒーヨ!」と聞こえるためこの名前がついたと言われていています。今年も残すところ数日になりました。

庭の蝋梅が咲き始めました。窓を締めていても屋内まで馥郁とした香りが漂ってきます。香りや匂いは不思議な物ですね。匂いの評価対象として拡散性と持続性がありますが、質的評価については完全にヒトの官能によるものです。ソムリエがワインの香りを表現する際、「いちごジャム、バラのドライフラワー、なめし革の香りそれにコケの香りと僅かにジビエ(野獣臭)・・」など仏人に普遍的な匂いを羅列することで、香りを客観的に表現しようとしている努力がわかります。

春野菜の天ぷら具材から逃れて病院の花壇で生き延びたフキのとう。まもなく冬枯れになる株の根元には、幾重もの硬い苞に包まれ、寒さに耐えるようにフキの蕾が早くも顔をのぞかせていました。融け始めた日溜りの雪面に春を待ちわびるように芽をだすフキのとう。もっとも、ここ甲子園では積雪は殆ど望むべくもありませんね。冬将軍が次第にに勢力をためていますが、「冬来たりなば、春遠からじ」の言葉を反芻しつつ、ほろ苦いフキのとうのてんぷらを楽しみに越冬です。

実家の庭の柚子が色づき始めました。小形で比較的早熟性のハナユズです。ユズは成長が遅いことでも知られ、「桃、栗3年 柿8年・・・ユズの大馬鹿18年」などと言われてきました。このように、種から育てる実生栽培では結実まで10数年かかってしまうため、カラタチに接木することにより数年で収穫可能になるそうです。果実の表皮は薬味に欠かせませんし、正月おせち料理の柚子釜にちょうど良いサイズですね。しかし、はや、おせち料理のことを考える季節になりました。

柘榴(ザクロ)の実がはじける季節になりました。ザクロと言えば左手で子供を抱き、右手には吉祥果(ザクロ)を持つ鬼子母神像を思い出しますね。鬼子母神が他人の子を次々とさらって食べてしまうのを止めさせるためにお釈迦様が人肉の味がするとされるザクロを代わりに与えたということです。おどろおどろしい話ですね。女性ホルモン様物質が種子油に含まれることから更年期障害や若返りに効果が期待できると一時メディアをにぎわしましたがその効果は如何なものか。

小春日和の昼休み、武庫川河川敷のコスモスを見に出かけました。抜けるような青空を背景に、コスモス(秋桜)が見事でした。コスモスは花の色により花言葉が違います。白いコスモスは「乙女の純潔」、赤は「乙女の愛情」です。そして園芸品種で品種改良で人間が作り出した黄色いコスモスの花言葉はその素性とはうらはらに「野生の美」だそうです。深い紫色、ちょっと見た感じが黒いコスモスがあるのをご存知ですか?この黒いコスモスの花言葉は・・・「恋の終わり」。

病院玄関脇のホップに蕾がつき始めました。雌花にはビールの苦味のもとになる樹脂や、香りの成分の精油が多く含まれていますが、雄株につく雄花には利用価値がありません。この成分がビールの苦味と爽快な香りを生み、ビールの泡持ちを良くしてくれます。また、余分なタンパク質を沈殿させ、ビールの濁りを取り除く作用もあります。ところで画像で見るホップの蕾はかなり大きい・・・これは雄花?ホップをきかせた安田ブランドの地びぃるは、ほろ苦い夢に終わったか。

甲子園大橋から夕日に照らされた巨大な「かなとこ雲」が見られました。左端の成長しきった巨大な積乱雲の最上層部は平坦になり、金属加工に使う「かなとこ」のような形になっています。積乱雲の上昇気流は成層圏には入り込むことができません。でも下からは次々と水蒸気が供給されてくるため、行き場を失った水蒸気は成層圏の下で横に広がるしかなく、このような形になるのだそうです。甲子園球場の高校野球も2日目を迎え、お盆を前に連日暑い日が続きます。

ホオズキは「鬼灯」と書きますが、中国語で小さな赤い提灯を意味します。日本では、お盆にホオズキを死者の霊を導く提灯に見立て、枝付きで精霊棚に飾りますね。ホオズキの根には子宮の収縮作用を示すヒストニンという物質が含まれているため、妊娠中の女性はご注意。ところで今、ホオズキを鳴らせる子供はいるのでしょうか?
 指先でよく揉み、柔らかくしてヘタの部分から中身を注意深く抜き、口に含んでギュッと鳴らすんだよ鬼灯の種ぬき婆に教えられ

近頃、市販されている梅干しは、減塩タイプが多く、何だか物足りませんね。減塩梅干は、塩分が少なくなることで保存性は下がります。正統派梅干しの現存する最古のものは、天正4年(1576年)に漬け込まれたものが良好な状態で保存されているそうです。430年前の梅干し!驚異ですね。入梅の頃ゲットした見事な完熟南高梅3Lサイズを塩漬けし、赤シソの葉で色香を移しました。梅雨明けの晴天の日を選んで3日間、お天道さまの力を借りてパワーを注入開始しました。

昨年もUpした甲子園駅近くの公園で撮影したクスノキ。初夏の陽光が勢いのある若葉の隙間から差し込み美しいですね。木漏れ日、美しい日本語の表現です。元気になりそうな画像ですのでアップしました。雨上がりの靄(もや)を木漏れ日が斜めに差し込んでいますが、光の波長程度以上の大きさの球形の靄の水蒸気粒子により、光の散乱が起きて光の道筋が可視化される・・・Mie散乱と呼ばれています。光と影・・フェルメールの絵画を見てるみたいな感覚を覚えました。

春先までひっそりしていた睡蓮鉢に姫睡蓮の小さな新芽が一斉に芽吹きました。日本には温帯性睡蓮の原種ヒツジグサ(未草)の1種類のみが自生しています。白い花を午後、つまり「未の刻」あたりに咲かせることからその名が付けられました。そんなことを知る由もないメダカは鉢の中でスイスイ泳いでいると可愛くもあり、ひっそりと咲く睡蓮の静とメダカの動がとてもよいコントラストで見る者を癒してくれます。この限られた空間でも少しずつ個体数が増えています。

昨年末、強く剪定されたにもかかわらず、庭のカリン(花梨)がたくさん花をつけました。晩秋に芳香を漂わす力強い果実を実らせるのとはうらはらに、その花は華奢で弱々しささえ感じます。ゴロ合わせで「金は貸すが借りない」の縁起をかつぎ、庭の表にカリンを植え、裏庭にカシノキを植えると商売繁盛まちがいなしだそうですよ。また幹の材質は緻密で、磨き上げて茶室の床柱にも使われます。果実はタンスに忍ばせてその芳香を着物へ「移し香」をしたとの優雅な話も。

フキは葉柄を食用にしていますが、早春に芽吹く花茎、フキノトウも春一番の香りとほろ苦さを愛でて食用にされます。フキは雌雄異株の植物でその花茎であるフキノトウにも雌雄があります。雌の方は花が終わると茎が高く伸びて、いわゆる「トウが立つ」状態になり、やがて白い綿毛のある種子は風で飛ばされるようになります。雄の方はあまり伸長せず、用が済むとそのまましぼんでしまいます。交尾後、雌に食べられるカマキリほどではないけれど、ちょっと物悲しい。

古代ギリシャの哲人たちが瞑想した学林の樹プラタナス。医聖ピポクラテスも木陰で弟子達に医学を説きました。日本赤十字社の100周年を祝して、ギリシャ赤十字社から記念樹として「ピポクラテスの木」が寄贈されました。ピポクラテスの故郷、コス島の中心広場にある大きなスズカケノキから採られた若木と種子が送られ、全国の医療施設に分与されたということです。そういえば大病院の前庭などでよく見かけますね。震災以来、1年ぶりに訪れた横浜赤レンガ倉庫前広場にて。

南天の実が色づいてきました。でも、実がまばらですね。南天の花粉を媒介するのはハエで、都市部ではそのハエが少なくなったことが結実率の低下を招いている一因とも考えられています。ところで南天は「難を転じる」ことから、家の方位の裏鬼門(南西)に植えられることが多いようです。また厠(トイレ)の脇に目隠しとしても植えられてきました。厠近くのハエがふんだんに花粉を媒介することにより南天の結実率があがることに昔の人はきっと気づいていたのでしょう。

宮津への釣行、天橋立に立ち寄りました。股のぞきすると龍が天に駆け上るように見えるとの伝承(飛龍観)があります。股のぞきは自分の股の間から顔を出し、逆さまにものを見る日本の民俗風習です。上下左右が逆転する状況は、妖怪や幽霊を見極められるとか、未来が見えるとも考えられてきました。長崎県では股の間から船を見ると、その船が幽霊船かどうかが判別できるとされ、青森県、東北では幼児が股のぞきをすると、次の子どもが生まれる前兆と考えられています。

空家の庭にたわわに花をつけたセイタカアワダチソウ。北米原産で明治時代に観賞用として導入されました。ミツバチの蜜源植物としてすぐれているため、戦後養蜂業者が積極的に種子を散布し、全国に広がって隆盛を遂げました。花粉アレルギーの元凶と濡れ衣を着せられ、嫌われる植物の代表になってしまいましたが、蜜源植物であることからわかるように、虫媒花であり花粉を風に乗せてばらまく植物(風媒花)ではありません。この画像にもミツバチが写っています。

甲子園浜から見た夕日に染まるひつじ雲。空が高くなりましたね。「男心と秋の空」?「女心と秋の空」?しばしば取りざたされますが、古くは「男」だそうで、江戸時代、既婚女性の浮気は打ち首でしたが、既婚男性の浮気には寛大だったこともあり、移り気なのはもっぱら男性だったわけです。女性の地位が向上し、恋愛の価値観も変わります。西洋文化の影響で女性が素直に意思表示できるようになったこともあり、その頃から「女」とも言われるようになったようです。

良い気候になりました。片道15分のウォーキング通勤を始めました。自転車で通り過ぎていた町並みも、徒歩だと様々な発見がありますね。金木犀の香りが漂ってきました。見上げると雨に洗われた角質のつややかな葉と開花したばかりのおびただしい花。中国の南部原産で、中国では一般には桂花の名で呼ばれますが、和名の桂(カツラ)は全くの別物。雌雄異株ですが、日本では雄株しか入っていないので結実しません。香りと桂花茶に関する薀蓄は談話室をご覧ください。

2か月前に開花した蓮に花托ができました。蓮の花托は台(うてな)と呼ばれ、仏・菩薩あるいは、極楽浄土に往生したものが座るとされていますが、「九品蓮台」と言われる通り、上から、上品(じょうぼん)、中品、下品(げぼん)の3つに分かれていて、各品がさらに、上生(じょうしょう)、中生、下生(げしょう)の3つに分かれています。つまり、最高位の上品上生から最下位の下品下生までの3×3の九品となります。往生しても階級制があるとは極楽も甘くないですね。

8月5日、沖縄付近をゆっくり北上中の台風9号の影響で午前中は北寄りの風7~8mとウィンドサーフィンに最適のコンディション。と​ころが昼過ぎの雨上がりと同時に無風状態になりました。海面は油を流したような鏡面。ウィンドサーフィンは断念し、流行りのスタンディングパドルボードに挑戦してみました。往復3Kmほどの香枦園までパドリングで海上のん​びりお散歩・・・甘くありませんでした。体ガタガ​タ。プロショップSpookyのスタッフの皆さん、お付き合い謝謝!

友達に和歌山の湯浅まで夜釣りに連れて行ってもらいました。狙いはタチウオ。出航は午後5時でポイントに到着後、用意しているうちに落日となりました。太平洋の水平線にゆっくりと形を歪めながら沈む大きな太陽。どこかしら懐かしい感じで呆然と眺めていました。釣果は比較的大きなタチウオと60cmぐらいのシイラが各1尾、およびサバが2尾とやや寂しいものでした。夕日に向かって叫びたい方のために談話室に動画をUpLinkIconしましたが、船に弱い方は船酔いにご注意。

なでしこJAPANが優勝を決めた朝、これを祝うかのようにハスが開花しました。朝5時頃から蕾の先がほころび始め、7時にはこのように見頃となりました。ハッカのような清涼感のある神秘的な香りを漂わせています。ベトナムではハス花の雄しべを茶葉に混ぜてこの香りを移したハス茶が有名です。ベトナム王宮に伝わる伝統の味と香りというふれこみに興味を持ち、入手して試飲してみましたが、あまりに香りが強く、あえなく降参。やはり南国の現地で飲むのが宜しいようで。

実生で樹齢3年のネムノキに初花が咲きました。暗くなると葉はこんな風に両側からピタリと合わさり、まるで眠った​ような姿になるのが名前の由来です。午前中、粒状のつぼみには気付いていまし​たが、半日でピンクッションのようになりました。針状の上半分はピンク色で先端には花粉を含む葯を付けています。花びらではなく雄しべだったんですね。万葉の時代から「合歓の木」として詠まれています。蒸し暑い夜、漆黒の闇を背景に神秘的な花にしばし見とれていました。

この夏、関西電力も15%の節電を求めています。根拠が示されていない数字ですが、震災との関連性は別として、貴重なエネルギーを無駄使いする必要はなく、節電には協力。待合室の窓にゴーヤのグリーンカーテンを栽培することにしました。朝の日差しを防いでくれる高さまであっという間に成長し、雌花のもとに既にミニゴーヤが。ホームセンターの園芸コーナーではゴーヤの苗が飛ぶように売れていました。ウリ科植物の例にもれず、品種がたくさんあるのですね。

横浜中華街には現在、10基の牌楼(門)が建っており、中でも有名な善隣門。初代の門は1955年に完成し、当時は「牌楼門」と呼ばれていました。この牌楼が建つまで「南京町」と呼ばれていましたが、中央の看板に「中華街」と書かれ、以来「中華街」と呼ばれるようになったそうです。現在の姿にリニューアルしたのは1989年。看板に、隣国や隣家と仲良くするという「親仁善隣」という言葉を掲げ、名称も「善隣門」に改められました。中華の美味しい画像は談話室過去ログに。LinkIcon

甥の結婚式で横浜に出かけました。前日の夕刻、中華街大通りを逍遥していると、甘栗や肉まんの匂いに混じって、なにやら甘い官能的な匂いが漂ってきました。見上げると街路樹の栴檀(センダン)が薄紫色の花をつけていました。才知のすぐれた人は、幼少期から、すでに並外れた素質を表すたとえとして「栴檀は双葉より芳し」といわれますが、ことわざ中の栴檀は香木の白檀(ビャクダン)をさしており、この栴檀は花以外殆ど香りがありません。栴檀の双葉は香らない。

誕生日が近づき、運転免許証の書き換えに行ってきました。初めてのゴールドカード! 交付を受けた帰り道、県警本部の脇にある兵庫県公館に立ち寄ってみました。ルネサンス様式の建物は建築家山口半六によって設計され、明治35年に4代目の県本庁舎として建設されました。戦災により外壁を残して焼失しましたが、戦後2度の修復を受け、迎賓館と県政資料館を兼ねた兵庫県公館として整備されました。内装も明治の面影を色濃く残しています。談話室の画像LinkIconもご覧ください。

すでに葉桜になった西畑公園、楠の若葉が眩しい季節になりました。楠の葉は新旧交代の時期で道には役目を終えた落ち葉が吹き溜まっていますが、見上げると黒い幹と柔らかい薄緑色の葉のコントラストが見事です。 落ち葉を両手で揉むと、ツ~ンと樟脳(カンフル)の匂いがします。カンフルにビタミンを加えたビタカンファーは戦争直後、末期患者に強心剤として投与されていたため、「駄目になりかけた物事を復活させるための手段」をカンフル剤と呼ぶようになりました。

甲子園駅わきの西畑公園、背景の青空と桜、あまりにも月並みな組み合わせですが、満開の桜に、思わず携帯のカメラを向けてしまいました。「散る桜、残る桜も散る桜」・・・人は誰でも、おくりびとになり、おくられびとになるという良寛さまの辞世の句。ところで良寛さんの辞世の句にはこれ以外に「裏を見せ 表を見せて 散るもみぢ」と「形見とて 何か残さむ 春は花 山ほととぎす 秋はもみぢ葉」が知られています。死に際にいったいいくつの句を残したのか?

東日本を激震が襲ったその日、横浜で開催中の学会に出席していました。携帯は繋がりにくく、余震が続く長い夜がようやく明けたので、赤レンガ倉庫に行ってみました。築100年を迎える新港埠頭保税倉庫。朝6時過ぎでしたが、みなさん震災の報道に釘づけなのでしょうか、人影はまったく見当たらず、古色蒼然として威容をほこる2号棟にちょうど端から朝日が当たり始めていました。新埠頭から朝日に向かって一人でも多くの命が救われますよう、祈らずにはいられませんでした。

春色さがしに淡路島に出かけました。淡路島の最高峰である諭鶴羽山の山麓が海に落ち込む急斜面に野生の水仙が咲き誇る黒岩水仙郷。今から約180年前に付近の漁民が海岸に漂着した球根を山に植えたのが徐々に繁殖したとのことです。馥郁とした香を放つ一重咲きのニホンスイセンの群生を海から斜面を舐めるように吹き上がる風が香りを運んできます。敷地内に植えられた野梅もちょうど満開で、あたりはウメとスイセンの香りでむせ返るような「かほりの競演」でした。

正月休みに病院のスタッフ犬(十兵衛と零子)を連れて、冬の甲子園浜に出かけました。ウィンドサーファーの数はにぎわう夏とは比べようもありませんが、この時期にはめずらしい南西の風でプレーニングを楽しんでいました。いずれのカモメも風上の南西を向き、驚くほど長い時間ホバリングをしていました。対岸に高速5号線をのぞみ、内海の甲子園浜は鈍色・・・にびいろは喪や出家をあらわす古語です。明るい春が待ち遠しいですが、本格的な寒さはこれからですね。

お隣りの庭の柿の木にヒヨドリ飛来。餌が少なくなるこの時期、名残の柿を食べに日参しています。柿の実を収穫する時は一つだけ残すものだと言われています。来年もたくさん実をつけるようにという、呪いとも、小鳥の分にとってあるのだとも言いますし、一説には旅人のためにとも残すとも。いずれにせよ、過ぎし日、日本人が物質的には貧しくても持っていたゆとりある心配りが感じられます。まもなく訪れる初雪を帽子にかぶった名残の柿もなかなか風情がありますね。

異常な猛暑は9月に入っても衰える気配を見せません。神戸方面の西の空に巨大な積乱雲がみられました。都市部では車やエアコンの室外機から出る排熱が、狭い地域で集中して発生することで急激な上昇気流を引き起こし、その上空で積乱雲の発達につながります。ゲリラ豪雨の原因です。神戸市街地のヒートアイランドによる上昇気流が六甲山系をつたってかけ上り積乱雲を作ったのでしょうか。セミの声は聞こえなくなって久しいですが、秋の虫の音はまだ聞こえてきませんね。

この顕微鏡写真は犬の耳垢を染色した標本です。紺色に染まっている楕円形ないしひょうたん型のものはマラセチアと呼ばれる真菌類(カビ)に属する酵母菌です。皮膚や耳道に常在していますが、急速に増殖すると赤黒い耳垢が多量に出てきます。皮膚で増殖すると皮膚は赤くなり、ベタつきがヒドくなり、さらに脂くさい体臭も強くなります。シャンプーをしても翌日には臭い出します。市販のシャンプーを用いても決して改善しません。ご相談ください。

春の日差しに誘われて甲山森林公園に出かけてきました。公園の入り口付近にヤブツバキが咲き始めています。この時期は花を訪れる虫が少なく、花粉の媒介は主にメジロなどの小鳥が行うそうです。森ではヤブツバキの花粉で顔が真っ黄色になっている小鳥を見かけます。光沢のある深緑の葉に素朴な赤い花がよく映えていました。患者さんのフ○モ○さんにいただいた鉢植えのヤブツバキの苗も病院の入り口で咲き始めました。談話室をご覧くださいLinkIcon。春が待ち遠しいですね。